前回までの記事
今回は入社から1~2ヶ月程経った頃の話。
時期的にはFクイさんが入社して1週間経ったくらい。
当初の予定とは違い、マネージャーとは縁遠い毎日だが、
仕事には大分慣れてきた。
朝、出社したらエントランスの掃除をして、
喫煙所の灰皿を取り替え、コーヒーを補充する。
完全に事務員です。
そんなある日、社長が唐突にこんなことを言い出した。
「ワタシ、お前さー、ダサくね?」
わぁお。知ってた。
だからってこんなストレートに言われると傷つくのです。グギギ…。
「ねー!Mっちゃんー!ワタシ、ダサくね?」
やめて!!
「まぁまぁ(苦笑)」
Mバラさんの優しさが痛い。
「一応マネージャーなんだし、もうちょっと何とか…」
「おい、Aライー!どうにかしてやれよw」
「えぇw僕っすかぁ?w」
「やっぱいいや」
「」
m9
「おい、Fクイー!お前やれw」
「社長!いいっすね!ワタシ君改造計画!!」
この男、入社間もないのにノリノリである。
順応力ハンパねーな。
「ワタシ、来週までに髪を茶髪にしてこいww社長命令な!」
「Fクイは服一緒に買いに行ってやれw」
「リョーカイです!!」
えぇ…。なんだこの展開。
そもそも社長命令で茶髪ってどんな会社だよ。
「じゃぁ、ワタシ君、今週の土曜にでも服見に行こうかw」
「よろしくお願いします…。」
…そして翌週の月曜日。
土曜日にFクイさんと新宿高島屋に行き、
日曜日に初めての美容院に行った私は、キョロ充の如き不審さで出社した。
そして、出社してきた社長は、
私を二度見する小ボケをかましつつ開口一番。
「うわ!ワタシが茶髪だ!ww」
お前がやれ言うたんじゃ!!!!
大笑いで社長室に入っていきましたとさ。チャンチャン。
とまぁ、人生初の茶髪は社長にこそ笑われてしまったが、
所属声優には好評で、とてもいい気分を味わうことができた。
改造されてよかった。
この時の美容院の担当者がゴマキ似の美人さんだったが、
それはまた別のお話(記事にはしない)。