もう10年近く前のことだけど、思い出しながらボチボチと。
2004年~2年半、声優の事務所に務めていたときのことを書き留めておく。


ゲーム系の専門学校に通い、プログラマになることを夢見ていた私だが、その夢は、就職という壁に阻まれた。

今思うとナ○コくらいしか受けた記憶は無いし、探せば他にいくらでもあったと思うのだが…。

と、そんなこんなで就職先も決まらず、12月くらいだったろうか。

声優事務所でマネージャーやりたい奴いないか?

声優には興味はないが、アニメも好きだし、何よりゲームに関わる仕事に就けるチャンスだった。
講師のこの言葉に私は即答で飛びついた。

やりたいです!

人間焦ると安易な道を歩みたがるもので、私も例外ではなかったのだなぁ、と今にして思う。

面接は週末に決まり、会社のサイトを見て予備知識を身につけておくことにした。


面接当日

ここには既にインターンで通っていた友人がおり、何も伝えず驚かせようと思ったら、全く驚かず「知ってた」とか言う。
どうやら講師から連絡が入ってたらしい。空気読めし。

友人の案内で事務所に通され、挨拶をする。
何の変哲もない普通のオフィスだった。
「ちょい待ってて」と奥から声を掛けられ、その場で待つ。

「お待たせ~」と、来た人物は

  • 長めの髪(センター分け)
  • ヒゲ
  • 全身黒ずくめ
  • チェーンジャラジャラ

大友康平みたいな強面の方でした。

「おっし、行こうか」と、着いてくるように促される。
ヤバイ、ヤクザか?ヤクザなんか?」と今更になって激しく後悔。
しょーもないドッキリなんて考えずに友人に話を聞くべきだった!!!

事務所の外に出て、1分程歩いたとこにある黄色い建物に入る。

「し、失礼しま~す…」

扉を開けると、壁は全面真っ赤。
うわぁ~…と思うも、無数のCDや奥にラジオブースがあることに気が付く。
どうやらここはスタジオのようだ。

「応接室空いてなくてね~。パパっとやっちゃおうか。」

そうだ、面接だった。
気を取り直し、席につく。

そこからは普通の面接だった。

志望動機を聞かれたり、会社の説明されたり、そんな感じ。

少し違うのは、
アニメ好き?(もちろん答えはYES)
キミは何オタク?(ゲー・アニ・PCオタです)
といった質問だろうか。

所属声優を知ってるかも聞かれた。
吉崎観音が好きだった私(多分ホットギミックの所為)は
一撃でクリア!ですね、知ってます!」どう考えても痛い。

そして最後の質問がこれ。

声優に興味ある?
中の人には興味ありません!
採用

どんな会社だ。


こうして私は就職先を無事見つけ、2004年4月から声優のマネージャーとして働くことになったのだが、それはまた別のお話。

完!!

 

次回に続く