前回までの記事

  1. 声優の事務所に務めていた時の話 ~就職編~
  2. 声優の事務所に務めていた時の話 ~人物紹介~
  3. 声優の事務所に務めていた時の話 ~入社初日~

今回は入社から1~2ヶ月程経った頃の話。
時期的にはFクイさんが入社して1週間経ったくらい。


当初の予定とは違い、マネージャーとは縁遠い毎日だが、
仕事には大分慣れてきた。

朝、出社したらエントランスの掃除をして、
喫煙所の灰皿を取り替え、コーヒーを補充する。
完全に事務員です

そんなある日、社長が唐突にこんなことを言い出した。

「ワタシ、お前さー、ダサくね?

わぁお。知ってた
だからってこんなストレートに言われると傷つくのです。グギギ…。

「ねー!Mっちゃんー!ワタシ、ダサくね?

やめて!!

「まぁまぁ(苦笑)」

Mバラさんの優しさが痛い。

一応マネージャーなんだし、もうちょっと何とか…」
おい、Aライー!どうにかしてやれよw
「えぇw僕っすかぁ?w」
やっぱいいや
「」

m9

「おい、Fクイー!お前やれw」
「社長!いいっすね!ワタシ君改造計画!!

この男、入社間もないのにノリノリである
順応力ハンパねーな。

「ワタシ、来週までに髪を茶髪にしてこいww社長命令な!
「Fクイは服一緒に買いに行ってやれw」
「リョーカイです!!」

えぇ…。なんだこの展開。
そもそも社長命令で茶髪ってどんな会社だよ

「じゃぁ、ワタシ君、今週の土曜にでも服見に行こうかw」
「よろしくお願いします…。」

 

…そして翌週の月曜日。

土曜日にFクイさんと新宿高島屋に行き、
日曜日に初めての美容院に行った私は、キョロ充の如き不審さで出社した。

そして、出社してきた社長は、
私を二度見する小ボケをかましつつ開口一番

うわ!ワタシが茶髪だ!ww

お前がやれ言うたんじゃ!!!!

大笑いで社長室に入っていきましたとさ。チャンチャン。

 

とまぁ、人生初の茶髪は社長にこそ笑われてしまったが、
所属声優には好評で、とてもいい気分を味わうことができた

改造されてよかった


この時の美容院の担当者がゴマキ似の美人さんだったが、
それはまた別のお話(記事にはしない)。

 

声優の事務所に務めていた時の話 ~改造計画~